易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「噛み砕く力(咀嚼力)」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火雷噬嗑」の「五爻変」でした。
  • 「噬嗑」(ぜいこう)は、噛(噬)み合わせ(嗑)るという意味ですが、今遭遇している試練や課題を噛み砕いて克服するとき、と解釈します。 
  • 「五爻変」ですから、噛み砕くと何か固いものに当たりますが、それが〝金〟なら幸運の印ですけれど・・・
  • この卦象や卦爻辞から導く本日のテーマを「噛み砕く力(咀嚼力)」とします。
  • 先日、定期的に通っている歯科医院で、自分の噛む力などを検査してもらいました。「口腔機能精密検査」というもので、主に咬合力と左右のバランスを測定します。
  • 年齢とともに噛み砕く力が衰えると、どうしても食べ物が柔らかいものに偏って栄養バランスが崩れるので、血管障害などのリスクが高まるそうです。
  • 私の場合、噛む力とバランスのいずれにおいても異常はなく、ホッとしていますが、お互い気をつけたいところです。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」では、歴史・文化に関する学びを提供する比重が高くなっています。
  • 講師の話や資料から得られる知識は貴重なものですが、自分に一定の基礎知識がないと理解し難いこともありますね。特に、歴史上の人物や考古学的な発掘史料などの考証に触れると、古文や専門用語を含めた理解力(咀嚼力)が、もう少しあれば、もっともっと深く学べそうな気がします。
  • 自分自身の学びが十分に深くないと、地域の誇りある歴史文化について多くを語っても、相手には全く理解されないかも知れません。そこには「噛み砕いて説明できる力」が必要です。

 

〇「観る力を養う」

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」

  • この一文は、まさに「噛み砕く力」の本質と重要性を言い当てているように思います。
  • 「噛み砕く力」は、幅広い知識を深く吸収する力であるとともに、そこから得られた栄養素を、「相手にとってより的確で消化しやすく、また深く、そして面白おかしく伝え共有する力」だといえるでしょう。