易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「対立を超えて」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天水訟」の「五爻変」でした。
  • 「訟」(しょう)は争訟のとき、対立があって折り合いのつかない場合であっても、訴訟で決着を求めるよりも、何とか双方が収まりのつく糸口を見いだせる方がベターです。 
  • 「五爻変」は、天道に従っているので戦えば勝訴しますが、易経は訴訟で得た栄誉を余り評価していませんね。
  • 本日のテーマは「対立を超えて」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地方自治体の合併や区域の変更などが行われる場合には、常に地域住民から相反する意見が噴出します。
  • 当地・四條畷市の歴史を見ても、1961年(昭和36年)当時人口9700人程の北河内郡四條畷町が、人口1083人の田原村を合併編入し、現在のような市域に至っていることが記されています。
  • その当時(1961年)は、田原村の編入合併を記念して、町章のデザインが2度にわたって公募され、12月の町議会で制定されています。
     

    f:id:okarina1952:20200924105615p:plain

    町章(1961年制定)と市章(1970年制定)
  •  この町章は1970年6月まで使われ、同年7月からは市制施行に伴って、右側の新しい市章が制定され今日に至っています。
  • 左側の町章の方に、何となく地域の歴史文化を感じて愛着が湧くように思うのは、私だけでしょうか。

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「対立を超えて」から、今年改めて住民投票に付されることになった「大阪都構想」について考えてみます。
  • 大阪都構想」は、2015年5月に大阪市民を対象に住民投票が行われ、70万対69万の約1万票差で否決された案件です。
  • 2020年の今年は、すでに8月末に大阪府議会が、また9月初めに大阪市議会が「大阪都構想」の制度案(協定書案)を賛成多数で可決承認したため、11月に再度住民投票が行われる流れになっています。
  • 大阪都構想」は、単に大阪市域の区域再編の問題(このことも関係する方々にとっては重要ですが)だけではありません。また、大阪市民だけに関わる政治的な問題でもないはずです。
  • 大阪という独特の歴史と文化を持った広域自治体の統治体制について、現在のあり方をどう評価し、これからどのように変えていくのか、それが住民投票で問われている大切なことでしょう。
  • したがって私自身、本来この住民投票は、大阪府域の全府民を対象に実施されるべきものと思うのです。
  • 大阪独特の文化、そして経済の活力や人々の意識風土は、歴史的に観ても大阪市域だけで成り立っているものではありません。
  • 大阪が持つ独自の歴史と文化に思いを馳せながら…意見や立場による対立を超えて、「面白(おもろ)い温かい大阪」にふさわしい制度を築き、より強く効率的な統治体制が持てるよう、大阪市民の皆さんの賢明なご判断に期待したいところです。