易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「功には賞(俸禄)を、徳には官(地位)を」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地水師」の「上爻変」でした。
  • 「師」(し)は、チームを動かすとき。志のある良きリーダーに任せることが重要です。 
  • 「上爻変」ですから、課題達成後の人事を誤らないことですね。
  • 本日のテーマは、「功には賞(俸禄)を、徳には官(地位)を」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「功には賞(俸禄)を、徳には官(地位)を」は、『南洲翁遺訓』の中に『書経』(中国古典の『四書五経』の『五経』で『易経』の次に数えられる)の教えを引用して南洲翁が語る、以下の言葉から始まっています。
  • 少し長くなりますが、原文から観てみます。
    「心を公平に操り、正道を踏み、広く賢人を選挙し、能く其の職に任ふる人を挙げて政柄を執らしむるは、即ち天意也。夫れ故、真に賢人と認る以上は、直に我が職を譲る程ならでは叶はぬものぞ。故に何程国家に勲労有るとも、其の職に任へぬ人を官職を以て賞するは善からぬことの第一也。官は其の人を選びて之れを授け、功有る者には俸禄を以て賞し、之れを愛し置くものぞ…、『尚書』(=『書経』)に…『徳懋(盛:さか)んなるは官を懋んにし、功懋んなるは賞を懋んにする』と之れ有り、徳と官と相ひ配し、功と賞と相ひ対するは此の義にて候ひしや…」
  • この大意は、「功禄徳地」つまり「功績のある者にはより高い給与を与え、人徳のある者にはより高い地位を与えよ」、したがって「功績のある者でも人徳のない者には高い地位を与えてはならない。」と説くものです。
  • 強固な組織体制づくりを実現した歴史人物では「徳川家康」を抜きに語れませんが、この「功禄徳地」に「能(能力)ある者には職(職責)を」加えた「功禄・徳地・能職」、この3つで適材適所の人事処遇をするのが、長続きする秘訣のようですね。