易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「知の蓄積」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「山天大畜」の「上爻変」でした。
  • 「大畜」(だいちく)は、必要な資源が蓄積され、物事が成就するときです。 
  • 「上爻変」ですから、未来への展望が開け大道を進みます。
  • 本日のテーマは、「知の蓄積」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 大阪には、江戸時代からの「懐徳堂」や「適塾」など、町人の力で自由闊達に学問を起こし、独創的な人材を輩出する伝統的な風土があります。
  • その大阪が得意とする学問領域の一つに「ライフサイエンス」がありますが、この領域で産学官の研究者など互いの絆を強める「知の交流拠点」の役割を担っているのが、1990年(平成2年)7月に設立された「公益財団法人・千里ライフサイエンス振興財団」です。
  • 2007年(平成19年)4月から同財団理事長に就任しているのが世界的な免疫学者の岸本忠三(きしもとただみつ)氏です。
  • 同財団の理事長として、以下に抜粋するようなメッセージが発信されています。

「…テクノロジーではなくて、ライフサイエンス。つまり“いのちの科学”:心の問題を含めて人間が幸せになるためのサイエンスです。」

「私の恩師でもある故山村雄一先生は、…『アカデミックな“赤ちょうちん”を創りたい』とも言われ…これは、産学官のライフサイエンスの研究者など関係者が、各々の組織を超えて親しく自由闊達に情報や意見を交換し、議論する“知の交流拠点”を創るというものです。 」

 

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千里ライフサイエンス振興財団の事業説明資料から

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「知の蓄積」から、岸本忠三先生に焦点を当ててみました。1997年(平成9年)から2003年(平成15年)に大阪大学総長を務めた岸本氏は、体の免疫の働きを強める「インターロイキン6(シックス)」というたんぱく質を発見した世界的にも有名な科学者です。
  • 岸本氏は、1964年(昭和39年)大阪大学医学部を卒業、第三内科の山村雄一教授のもとに大学院生として学び、米国ジョンズ・ホプキンス大学に4年間留学しています。
  •  その後、大阪大学で病理病態学・細胞工学センター・第三内科の教授を歴任、この間一貫して免疫学の研究に取り組み、今日まで内外の輝かしい栄誉を数多く受けていますが、昨年の6月には、「東洋のノーベル賞」とも呼ばれる台湾の「唐奨」のバイオ医薬分野の受賞者にも選ばれています。
  •  千里ライフ財団の事業の中にある「岸本基金」は、岸本氏の寄付によって2008年に創設されたものであり、「独創性・先行性があり、かつライフサイエンス振興への波及効果が期待できる研究活動」を対象にした研究助成事業です。
  • 岸本氏が開発した関節リウマチの治療薬「アクテムラ」は、現在、新型コロナウイルスの重症肺炎に対する治療薬としても期待されているとのことです。