易経で自分らしさを磨く

今日の易占から/地域を楽しむ/観る力を養う

「‶大和心″(やまとごころ)という真心(まごころ)」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風沢中孚」の「四爻変」でした。
  • 「中孚」(ちゅうふ)は、真心が通じて一心同体のチームワークが築かれるときです。 
  • 「四爻変」ですから、役割を自覚して誠心誠意でリーダーを支えます。
  • 本日のテーマは、「‶大和心″(やまとごころ)という真心(まごころ)」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷は、小楠公・楠正行の「楠公精神」にゆかりある地域です。そして「楠公精神」は、「‶大和心″そのものであり真心である」というのが、私の率直な思い(解釈)です。
  • 2020年(令和2年)は、『教育勅語』が発布された1890年(明治23年)から数えて130年になります。
  • 当時、大日本帝国憲法の下で教育の根本方針として発布された「教育勅語」は、形式的には天皇の言葉として語られていますが、その中身は熊本藩の師・横井小楠(しょうなん)の薫陶を受けた元田永孚(もとだながたね)と井上毅(いのうえこわし)が起草したもので、いずれも「楠公精神」を深く理解する人物といえるでしょう。
  • 教育勅語」が発布された後、その英訳版が欧米各国で絶賛され、多くの国で翻訳されました。とりわけ英国では「教育勅語」に込められた道徳観が、教育関係者にも大きな影響を与えたことが記録されています。
  • そこに貫かれている人づくりの理念は、以下の「12の徳目」に集約されています。その文言からも、理念の拠り所が「楠公精神」にあることが推し量れます。

教育勅語」12の徳目>

1 孝行……親孝行をしましょう。

2 友愛……兄弟、姉妹は仲良くしましょう。

3 夫婦の和……夫婦は仲良くしましょう。

4 朋友の信……友達は互いに信じあって付き合いましょう。

5 謙遜……言動を慎みましょう。

6 博愛……広く、すべての人に愛の手を差し伸べましょう。

7 修学習業……勉学に励み、手に職をつけましょう。

8 智能啓発……智徳を養い、自分の才能を伸ばすことに努めましょう。

9 徳器成就……人格の向上に努めましょう。

10 公益世務……世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう。

11 遵法……法律や規則を守り、社会の秩序を守りましょう。

12 義勇……正しい勇気をもって、国のために真心を尽くしましょう。

  • 1948年(昭和23年)になると、「教育勅語」はGHQ(正式名称「連合国軍最高司令官総司令部」=米国の占領政策実行組織)の占領下、国会でその失効が決議され、教育現場から一掃されました。
  • 新たな憲法の下では、当初発表された形式、つまり天皇の勅諭として発布された「教育勅語」は、失効させるのが当然かもしれません。ただ、そこに込められた人づくりの「理念」まで一掃してしまったこと、これが残念に思われるのです。
  • 前年の1947年(昭和22年)に公布・施行された教育基本法には、その時点で「教育勅語」がまだ有効だったこともあり、理念が盛り込まれず、〝魂〟が抜け落ちていたわけです。
  • その60年後の2006年(平成18年)になって、ようやく教育基本法が改正されました。
  • 教育の目的・目標が明記され、人づくりの「理念」らしきものが盛り込まれたことから、かつての「教育勅語」が一定の復権を果たしたといわれます。その礎となっていた「楠公精神」も、少しずつ復権を果たしているといえるかもしれません。

 

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「‶大和心″(やまとごころ)という真心(まごころ)」から、江戸時代の国学者本居宣長が語る「真心(まごころ)」について、まずその口語訳から引用します。

「真心とは、…備え持って生(うま)れたままの心をいう。…真心には、智なるもあり、愚なるもあり、巧(たくみ)なるもあり、拙(つたな)きもあり、良きもあり、悪(あし)きもあり、さまざまであって、天下の人は、ことごとく同じものではない…、すべて善にもあれ悪にもあれ、生まれついて持っている心を変(かえ)て移るのは、皆真心を失うのである。」

  • つまり「真心」とは、人間誰もが生まれながらにして備わっている素直な偽りのない心であり、美しいものを美しいと思い、欲しいものを欲しいと思う自然な心です。
  • 宣長は、「真心なるぞ、道にはありける」と人間の自然な感情を肯定し、「もののあわれ(人が物事に触れた時におこる素直な心の動き)」(=「真心」)に従って生きることが、人間本来のあり方であると説きました。
  • 「漢意」(からごころ)とは、中国から伝わった仏教や儒教などの考え方や生き方に染まってしまった心を宣長が表現した言葉です。それらを形式ばって理屈ばかり捏ねる思想・考え方と捉え、この影響で日本人本来の生き生きとした感情が抑圧され「真心」を失ってしまっている、と考えました。
  • 「大和心(やまとごころ)」とは、宣長が「漢意」の対極に置く言葉で、伝統的な日本人固有の精神をいうものです。
  • 本居宣長は、「敷島の大和心を人問わば、朝日ににおう山桜花」と詠み、「もののあわれ」を深く知る心情と生き方(=「真心」)を山桜の花に擬えて「大和心」と表現しています。