「石山本願寺」
〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「雷火豊」の「五爻変」でした。
- 「豊」(ほう)は、アイデア・実力が熟してきているが、世間の評価を得るには課題もありそうです。
- 「五爻変」ですから、賢明な人材、良きアイデアを得ながら進みます。
- 本日のテーマは、「石山本願寺」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 今年の梅雨入りは例年よりも2週間ほど早いそうですが、北生駒山系の緑が一層鮮やかな季節です。
- 公園、街路や家の庭に数多く植栽される「ヤマボウシ」も、清楚な白い花々(?)をいっぱい咲かせています。
- ヤマボウシ」は、ミズキ科の落葉小高木ですが、ハナミズキと違って秋には果実を観賞できます。
- その呼称は、飛び出た粒状の花の塊りを法師の頭に、4枚の「総苞(そうぼう)」と呼ばれる部分を白い頭巾に見立てたことによるとされます。
- 「総苞」は、昆虫などを花の方へ誘引する役割を持っていて、色は品種によって白、黄色、ピンク、赤とあるようです。
〇「観る力を養う」
- 本日のテーマ「石山本願寺」は、1497年(明応6年)に蓮如上人によって築かれた浄土真宗の寺院です。現在「大阪城」のある一帯に築かれた浄土真宗本願寺の拠点でした。
- やがて信徒による武装集団を持つ一大勢力となり、16世紀初め頃から武士との勢力争いが起こります。戦国武将・三好長慶も一時期は、この石山本願寺に攻め入っています。
- そして、戦国時代の1570年(元亀元年)から1580年(天正8年)に、約10年にわたって行われた「石山合戦」の舞台となり、終局には本願寺法主・顕如が、ここに篭って戦いましたが、織田信長との戦いを経て、結局は宗派内部の抗争から炎上・焼失してしまいました。
- その跡地に豊臣秀吉が大坂城を築き、寺内町であったエリアを中心に、さらに活気のある城下町にリフォームしていったのが1580年代の中頃のことです。
- 今日でも「法師」という呼称は、仏教を修めた宗教者を指して用いられます。
- 宗教本来のあり方からすれば、戦国時代までのように「法師」が武力集団になり政治権力と衝突することは、異常(非常?)事態としか考えられませんが、国際社会を見渡すと、今の時代にも宗教者による権力行使や戦争・テロ行為があることも事実です。