易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「決行するには」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢天夬」の「四爻変」でした。
  • 「夬」(かい)は「決」、すなわち物事を決し打開するときです。 
  • ただ「四爻変」ですから、周囲の忠告を聞き入れないばかりか、明確な決意も固め切れていません。したがって、決行する条件がまだ整っていないようですね。
  • 「決行」といえば、自分の人生の将来を左右するような重大事を心に決め(決心)、実行に移すことを意味します。
  • 本日のテーマは「決行するには」です。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 古代、河内湾から潟湖の時代を経て1704年の大和川の付け替え以降、現在の淀川と大和川で区切られた平野部から外縁部の山麓を形成している河内(かわち)地域は、歴史的な経緯から北河内中河内南河内の3つに区分されています。
  • そのうち「北河内地域」には現在7つの市があり、(四條畷市もその1つですが)「決行」という言葉から連想する歴史上の人物・「大塩平八郎」を強く支援した民人が数多くいたといわれる門真市も同じ北河内にあります。
  • 1837年(天保8年)2月に大塩平八郎が起こした乱は、洪水や冷害で発生した「天保の大飢饉」が続く中、無策で腐敗した江戸幕府に対し、身を投げ打って抗議し、苦しむ民衆を救うために「決行」されたものでした。
  • この乱は、同僚の密告もあり当日中に鎮圧されてしまいますが、その後江戸幕府の求心力を急激に低下させ、新たな政治体制づくりを促すきっかけの一つになったことは明らかです。

 

〇「観る力を養う」

  • 重大事を「決行」する場合、少々の逆風や悪条件でも敢えて…という状況でしょうが、やはり実行するには一定の条件が求められます。
  • 易経が説くところを観じつつ、自分の失敗した経験も踏まえると、以下の4つの問いかけをクリヤーする必要があると思うのです。

①正義の道に適っているか

②私利私欲を交えていないか

③誰かを傷つけるなど、結果的に公益や社会秩序に反しないか

④足場は固めたか

  • 大塩平八郎の場合、大坂西町奉行所の与力(今でいえば国の出先機関の中間管理職)という立場を考えると、③と④のところに少々無理があったように感じますが、これは結果論であって、当時の平八郎にとっては止むに止まれぬ義挙であり、決死の行動だったのでしょう。