易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「〝湧活〟(エンパワーメント)できる書物」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天風姤」の「上爻変」でした。
  • ちょうど1週間前にも出た卦「姤」(こう)は、「偶然の出会い」を示唆するときですが、今日は「上爻変」ですから、余計なプライドを捨てて人に接するよう心掛けないといけません。
  • さて、「一冊の本との出会い」も大切にしたいもの。読めば必ず生きる力が湧いてくるような一冊の本は愛読書にしたいですね。私にとっての愛読書は『易経』(丸山松幸訳・中国の思想Ⅶ/徳間書店刊)です。
  • 本日の卦象や卦爻辞から導かれるテーマは、「〝湧活〟(エンパワーメント)できる書物」。「エンパワーメント」とは、ブラジルの教育思想家・パウロフレイレ氏の提唱により社会学的な意味で用いられ、人間の潜在能力を十分に引き出せるような、平等で公平な社会を実現しようとする運動から広く知られるようになった概念です。
  • ここでいう「湧活」は、「自分自身に夢や希望を与え、勇気づけ、本来持っている能力、生きる力を湧き出させる」」という意味で「セルフ・エンパワーメント」に相当します。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」でも「ゆかりの人物」として取り上げている東洋哲学者・安岡正篤氏は、『易経』にも深く通じていて、これを解説した著作も『易學入門』や『易と人生哲学』など数多くあります。

 

〇「観る力を養う」

  • 私自身の「自分らしさ」を探求するために、易占からその日のテーマにつながるキーワードを求めて、このブログを始めました。
  • 今日のテーマ「〝湧活〟(エンパワーメント)できる書物」から、私の愛読書としての『易経』について綴ります。
  • 論語』に、「五十にして易学べば、もって大過なかるべし」と説かれていますが、孔子も「易経」を綴じひもが3回も切れるほど繰り返し読んだ(「韋篇三絶」)といわれています。
  • 易経』は単なる占いの書ではなく、まさに人生の法則を明らかにし、世界観を拓く哲学書です。ですから安岡氏は「易の浅学、道を誤る」と、安易な読み方や自分勝手な解釈を戒めています。
  • 私自身は、易占を自己カウンセリングのツールとして活用しながら、深淵な易経の哲学に迫れるよう、コツコツと学んでいきたいと思います。