易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「夫唱婦随」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「雷風恒」の「二爻変」でした。
  • 「恒」(こう)は、仲睦まじい夫婦のように平穏で順調なときです。 
  • 「二爻変」ですから、当初の方針からブレることなく、自らの役割をしっかりと果たしていくことが大切ですね。
  • 本日のテーマは、「夫唱婦随」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • わがまちゆかりの小楠公・楠正行は、父・楠木正成と母・久子の方の長男として生まれ、育てられました。
  • 母・久子の方は、南朝方を担う武将としての正成が戦に奔走する傍らで、地元・河内にあって一族の領地経営に携わり、家庭では時に夫・正成の相談にも応じつつ、正行・正時・正儀たちを育てました。
  • 南河内・富田林市の甘南備にある楠妣庵・観音寺は、四條畷の合戦で正行・正時を亡くし、夫・正成の13回忌を終えたのちに隠棲した場所で、そこに久子の方(敗鏡尼)が眠っています。
  • 四條畷神社の境内にも、本殿の左手に摂社「御妣(みおや)神社」があり、久子の方が祀られています。

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正行を諭す久子の方(母子対面像「貞仁両全」)

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「夫唱婦随」は、「恒」という卦から小楠公・楠正行の母・久子の方をイメージし設定しました。
  • これは中国の古典『関尹子』から引いた「夫婦仲がとてもよいこと」を意味する四字熟語です。
  • ただ仲がいいのは、夫が唱えることに妻が従っているからであり、男性優位の古臭い考え方だという解釈もありますが、今日のような男女共同参画社会においては、「婦唱夫随」と書いても(わが家のように…笑)違和感がないかもしれません。
  • 気心の通じた者同士が、互いの生き方を尊重し合い、相手の得手不得手を理解しつつ補い合うことで、心身に力みのない協働生活が平穏で順調に流れていきます。
  • 今週の特別編で、おじさんの家政夫が活躍するテレビドラマ『私の家政夫・ナギサさん』が、高視聴率の中でめでたく完結しました。わが家でも次の展開に想像を巡らせながら、楽しませて頂いたところです。