易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「初心を忘れず初志を貫く」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢水困」の「三爻変」でした。
  • 「困」(こん)は、八方塞がりで前に進めない厳しい環境下にあって、試練に耐えつつ志を貫くときです。 
  • 「三爻変」ですから、自分自身が観えていませんね。何をやってもダメなときは、〝初心〟を忘れず〝初志〟を大切にします。
  • 本日のテーマは「初心を忘れず初志を貫く」。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地域・四條畷市ゆかりの小楠公・楠正行は、23年ほどの短い生涯でしたが、その生きざまを観ると「初心を忘れず初志を貫く」姿勢を持ち続けていたことがよく分かります。
  • 正行のそうした姿勢は、「桜井の別れ」で父・楠木正成から遺訓を受けたこと、そして湊川の合戦後、父の首級が届けられ、自分もその後を追おうとした時に母・久子の方から諭されたこと、この2つが原点となっています。

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    楠木正成の御首塚河内長野市観心寺
  • 正行の生き様に感(観)じられる清々しさは、両親の言葉を自らの〝初志〟として心の奥深くに刻んで、それこそ〝初心〟を忘れず文武に磨きをかけていったところにあると思います。

 

〇「観る力を養う」

  • 〝初志〟とは、最初に定めた志や⽬標です。苦難に挫けることなく最後までやり通すことを指して、よく「初志貫徹」という四字熟語が使われます。
  • また〝初心〟は、世阿弥の集大成『花鏡』の最後の段に、芸の奥義として「初心忘るべからず」と語るところから来ているといわれますが、物事を始めるときの新鮮な気持ちを指していて、どこまでも謙虚に自己研鑽する姿勢につながる言葉ですね。
  • 「初心を忘れず初志を貫く」は、口にするのは容易く実行するのが難しいことです。しかしながら、最初に素直な気持ちで設定した目標に向かって、少しでも目標につながる何かを求め、日々学び続けることは可能です。