易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「心をひとつに」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風水渙」の「三爻変」でした。
  • 「渙」(かん)は、水面に風が吹きつけるようにエネルギーが発散する状況であり、事業目的に向かうために、情報や思いを共有してチームの結束を固めるときです。 
  • 「三爻変」ですから、大事業のためには協力を惜しまずに動くことが大切ですね。
  • 本日のテーマは「心をひとつに」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 1700を超える全国自治体の多くで、地域住民の自治意識と郷土愛を共有するものとして「市民憲章」が制定されています。(どこともよく似通った内容にも見えますが…)
  • 改めて当地域・四條畷市の「市民憲章」を以下に掲げました。

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    四條畷市の市民憲章
  • まず、「めぐまれた自然」と「豊かな伝統と歴史」を誇りある財産として意識していることが分かります。
  • そして、力をあわせて、美しく、しあわせに暮らせる、住みよいまちづくりをめざし、そのために「ふるさとを愛し、心のふれあいを求め、友情の輪をひろげること」を提唱しています。
  • 「豊かな伝統と歴史」を後世に引き継ぎながら、その価値を活かした「新しい文化」を育くむまちづくりを進めることは、自治体と市民が共有する大きな事業目的です。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「心をひとつに」からは、604年に聖徳太子が定めたとされる「十七条憲法」の第一条と1868年(明治元年明治新政府の理念を明らかにした「五箇条の誓文」の第一・二項を思い起こします。
  • 「十七条憲法」第二条読み下し文の現代表記から、以下に抜粋しました。

「一に曰く、和を以って貴しとなし、忤(さから)うこと無きを宗とせよ。人みな党(ともがら)あり、また達(さと)れるもの少なし。ここをもって、あるいは君父に順わず、また隣里に違う。しかれども、上和ぎ下睦びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。」

  • それから、「五箇条の誓文」の第一項と二項を現代表記で、以下に抜粋しています。

一、広く会議を興し、万機公論に決すべし。

一、上下心を一にして、さかんに経綸を行うべし。

  • 「十七条憲法」と「五箇条の誓文」、この両者の時代には1200年以上の隔たりがありますが、その言わんとするところは、全く同じ精神に貫かれていると思います。
  • いずれも、大切なことは議論を尽くし「心をひとつに」して物事を進めていく、というわが国の基本精神が観えます。