〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「風水渙」の「二爻変」でした。
- 「渙」(かん)は散る状況。人心が離散しないよう、心の絆を確かめ組織の結束を図ることが大切です。
- 「二爻変」ですから、支援してくれる人を早く集めて目標達成に向かいます。
- 本日のテーマは「箍(たが)について」です。
〇「地域を楽しむ」
- 当地・四條畷市も公の法人格を持つ「地方自治体」の一つですが、何をもって自治体として認知され存続できているのでしょう。
- 昨日は「独立国家」について少し論じましたが、同様に「地方自治体」(地方公共団体)の構成要件を考えてみます。
- いわゆる「地方自治体」が成り立つ要件としては、公的な権限を持って特定の地域とその住民を統治し、自律的に継続した行政サービスが提供できる主体であることが必要です。
- それらの要件を担保しているのが、憲法とこれに基づく地方自治法などの法律であり、また当該自治体が定めている条例や規則などの法制度だと思います。
- 議会の議決を得て毎年度執行される「予算」も、この概念(法制度)の中に含まれます。
- こうした法制度があり、また健全に機能しているからこそ「地方自治体」として認知され、存続できているのです。
- したがって、「地方自治体」が成り立つ要件を担保する「法制度」は、自治体にとっての「箍(たが)」のような役割・機能を持つものと言えるでしょう。
〇「観る力を養う」
- そこで、今日のテーマ「箍(たが)について」少し論じます。
- 「箍」は、竹を割いて編んだ輪のことで、桶などの周りを止めている輪のことです。金属製の輪も使われますが、その輪が外れると桶の壁面を構成していた板が分解し、桶としての役割が果たせなくなってしまいます。
- ここから、「箍を締める(緩める)」は、「緩んだ気持ちや組織の規律を締め直すこと」、あるいは「厳しすぎる秩序や束縛を緩めること」を意味します。
- 人間が怒りや悲しみ、欲望などの激情を抑えきれず、それまで守っていた秩序や束縛を破ってしまうことを指して、「箍が外れる」ともいいますね。 人間関係の破綻につながりかねません。
- 桶や樽にとって、また人間や組織体にとって、周囲からその存在を認知され求められる役割を持続するためには、自らの一体性と機能を担保してくれる「箍」のような存在は、必要不可欠なものです。