易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「天災は忘れた頃に」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地天泰」の「上爻変」でした。
  • 「泰」(たい)は、世の中や組織が泰平に治まっている状態ですが、現状に安住していると変化の兆しや新たなリスクに鈍感になりますね。 
  • 「上爻変」ですから、安定した基盤が揺らぎ、新たな環境や課題に真摯に向き合う姿勢が必要です。
  • 本日のテーマは「天災は忘れた頃に」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」では、2018年(平成30年)に地元の府立四條畷高等学校の生徒グループによる課題研究から、地域の防災対策について興味深いレポートや提案が発表されました。
  • この時あった提案を2つ挙げておきましょう。
  1. 非常食が当たり前のように各家庭に準備されるような社会に!(一家に1セット非常食)
  2. 小学校から中学・高校まで段階を踏んだ「防災ホームルーム」で意識と訓練を!(「なわて学第6号」から)

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地震考古学から考える21世紀の大地震」寒川講師の資料から

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「天災は忘れた頃に」は、昭和初期の物理学者で随筆家の寺田寅彦氏の言葉とされていますが、実は弟子の同じく物理学者で随筆家の中谷宇吉郎氏が、1938年(昭和13年)に朝日新聞で発表した「天災」と題した文中に出たのが最初のようです。以下に転記しました。

「天災は忘れた頃に来る。 之は寺田寅彦先生が、防災科学を説く時にいつも使われた言葉である。そして之は名言である。」

  • 過去の地震や風水害などの災害を忘れずに、日頃から備えることの大切さを説いたこの名言は、寺田氏の一門関係者によって世間に広められたことは間違いないようです。
  • 世代を超えて災害の歴史と体験を伝え、定期的に備えを確認し、また訓練を行うことが必要ですね。