易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「天文・人文・地文」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「山火賁」の「三爻変」でした。
  • 「賁」(ひ)は、飾る。内面の充実を図ることが大切です。 
  • 「三爻変」ですから、見栄を張らず、自分らしさを磨きます。
  • 本日のテーマは、「天文・人文・地文」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地域・四條畷の「なわて学」は、地域をまるごと学ぶ講座として、「歴史文化」「地勢・市勢」「ゆかりある人物」という3つの領域から、これまで多様な題材が取り上げられてきました。

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「なわて学」の3つの領域

 

  • 「天文」を(広く捉えて)宇宙や天地自然に関する学問、また「人文」を人間に関する学問とし、そして「地文」という学問があるとすれば、それは地域に関する学問であり、地域の視点から「天文」と「人文」の両面から探求する学問と捉えたいと考えます。
  • また学問の領域は、「サイエンス」と「アート」に分けられます。
  • そして、人間が人間らしく生きていく上で必要不可欠な教養、いわゆる「リベラルアーツLiberal Arts」に含まれる学問は、そのルーツをギリシャ・ローマ時代の文法法、論理学、修辞学、幾何学、算術、天文学、音楽の7つの学問(七科)としながら、今日では「人文学」「社会科学」「自然科学」「形式科学」の4つの領域を持つものとされています。
  • 地域学(=「地文」)として追求する「なわて学」は、(ちょっと強引で飛躍もありますが)身近な地域を題材にした「リベラルア-ツ」といえるかもしれませんね。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「天文・人文・地文」は、まず「文」という漢字から解いてみます。
  • 「文」(もん・ぶん・ふみ・あや)は、多くの意味を持って使われる言葉で、辞書類によると「1.模様。あや。飾り。2.言葉を写す記号。文字。3.文字で書き記したもの。4.学問・芸術・教養」などの説明があります。
  • 「文」には、「模様」から「飾る」という意味、あるいは「学問・教養」まで含まれているんですね。
  •  「天文」や「人文」という表現は、『易経』の「賁」卦にある「天文を観て以て時変を察し,人文を観て以て天下を化成す」(原文読み下し文)が原典でしょう。
  • その意味するところは、「天文の運行によって時の変化を察知し、文化(人文)によって天下を教化する。」ということです。(丸山松幸訳『易経』)