易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「時節の到来」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「坤為地」の「三爻変」でした。
  • 「坤」(こん)は、あらゆるものを受け入れて形にし、発展成長させていくときです。 
  • 「三爻変」ですから、実力を発揮するタイミングを待って、やり遂げることに意識を集中します。
  • 本日のテーマは、「時節の到来」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • コロナ禍に明け暮れた今年も、残すところ10日足らずになりました。いつものことながら一年を区切る時節の挨拶状を交換する年賀状が、まだ用意できていません。
  • さて、はがきなどの宛先を区別する郵便番号制度が定着して久しいのですが、当地域・四條畷の番号が「575」であることから、平成30年度(2018年度)までは「五七五-四條畷」というタイトルで、全国から四條畷にちなんだ俳句を募集して優秀作品を顕彰する事業がありました。
  • 俳人正岡子規で有名な松山市と比較しながら、「575の郵便番号だけで、何の風土・歴史・思想もない四條畷が俳句の町というのは、愚かな考え」と批判する市議会議員もあり、またその後、市長も交代しましたので事業が廃止されたのか、最近は「俳句・川柳」に関わる情報発信が無いように思います。(私が知らないだけ!?)
  • 2019年3月に発表された第7回事業の審査結果によると、全国から1563句もの応募があり、一般の部では『花に触れ 楠公祭の幟ゆく』という枚方市在住の方の句が、また、中学生以下の部では『田原台 何万びきの 赤とんぼ』という四條畷市 (田原小) の小学生の作品が、それぞれ最優秀作に選ばれています。
  • 私自身は、「575」という郵便番号を持つ全国唯一(当たり前のことなのですが)の地域・四條畷が、日本と日本人固有の風土と感性、それを最も短い文字文化に表現する「俳句」や「川柳」に関連づけた事業を展開し、全国の視線を集める機会にするのも良いことではないかと思うのです。
  • また最近、新たな俳句・川柳ブームともいわれ、新聞各社をはじめ全国各地の自治体がコンクールなどで競い合っている状況もあります。
  • 特に残念なのは、市域の小中学校に学ぶ子どもたちが、地域の様々な風景や行事などに五感を働かせ心を弾ませながら、指を折りつつ作句に挑む機会が一つ失われることですね。

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    第7回「575-四條畷」の募集案内

 〇「観る力を養う」

  • 「時節」という言葉は、「季節」や「気候」の意味で挨拶文に使われることがよくありますが、多義的でとても便利な言葉です。
  • その意味するところは、単に「季節の移り変わり」だけでなく、「社会情勢の転換期」あるいは「何か行動を起こすのによい時期・機会」といった「タイミング」や「チャンス」のニュアンスも持つ言葉です。
  • 易経』の坤卦・第三爻には、以下のような文言があります。

(原文)「以時発也」

(読み下し文)「時をもって、発せよとなり」

  • つまり「時」=「時節」であり、「何か行動を起こすのによい時期・機会」という意味で、「今は時節の到来を待ちなさい」と説いているわけですね。