易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「序・破・急(じょはきゅう)」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風山漸」の「四爻変」でした。
  • 「漸」(ぜん)は、徐々に、そして着実に進展します。手順を踏むことが大切ですね。 
  • 「四爻変」ですから、しっかりとポジションを確保してリーダーに従います。
  • 本日のテーマは、「序・破・急」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷では、例年3月の今頃に楠正行公が活躍した南北朝時代の武者行列を中心に、子どもたちを主人公にした「楠公まつり」が開催されています。
  • 今年は、(やむを得ないことですが)コロナ禍を避けるために中止されました。
  • 例年であれば、メイン会場となる四條畷神社では、地元の祭囃子保存会による笛や太鼓の雅な音色が流れる中、子どもたちによる「舞楽」も奉納されます。

    f:id:okarina1952:20210326112229p:plain

    四條畷神社本殿前の「楠公まつり」の様子

 〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「序・破・急」は、日本古来の雅楽の「舞楽」の演奏構成から出た概念とされ、曲を構成する三つの部分をいいます。
  • まず「序」が無拍子かつ低速度で展開され、太鼓の拍数のみを定めて自由に奏されます。そして「破」から拍子が加わり、クライマックスの「急」で加速して終章に向かい、「序破急の三部一組」で一曲が構成される楽式です。
  • また「序破急」は、主に中世以降の浄瑠璃や歌舞伎等において用いられてきた構成ですが、能楽だけでなく連歌香道、剣道、茶道など、広く芸道一般に使われる言葉になっています。
  • 映像芸術分野では、これと同義語とされる「三幕構成」が主流になっているようです。
  • 「三幕構成」では、ストーリーが3つの幕(部分) に分けられ、幕と幕がターニングポイント、つまり「主人公に行動を起こさせ、ストーリーを異なる方向へ転換させる出来事」で展開していきます。
  • 3つの幕は、それぞれに「設定(Set-up)」、「対立 (Confrontation)」、そして「解決 (Resolution)」 の役割を持ち、3つの幕のボリューム比は「1:2:1」とされています。
  • 古来から伝わる「序・破・急」や「三部構成」は、想像力を掻き立てながら様々な出来事を物語に組み立て、いつの間にか周囲の人々を巻き込んでいく魔法のようなものですね。