易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「心のトリップ」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火山旅」の「四爻変」でした。
  • 「旅」(りょ)は、「一人旅の中で、これからの人生設計を温める」ときです。
  • 「四爻変」ですから、心地よい滞在地を見つけますが、何となく心配事が脳裏をかすめる状況になります。
  • この卦象や卦爻辞から導かれる本日のテーマは、「心のトリップ」です。
  • 本来ならば、今頃は東京オリンピックの真っ最中であり、多くの人が夏の休暇やお盆休みのスケジュールをグループ旅行やパックツアーなどで埋めていることでしょう。
  • しかしながら今年は、コロナ禍で「帰省を抑制するかどうか」、「Go Toトラベルを活用するべきか否か」・・・日々賛否両論が繰り広げられています。
  • 私自身もお盆が近づいて、「お墓参りをどうしようか」などといった細やかな悩みもあります。
  • 旅行は、日頃の生活環境やリズムから抜け出して、心身をリフレッシュするための「非日常体験」を求めるものなのに、現下のコロナ禍で心配事が頭をよぎる限り、どんな観光地へ行っても日常感覚から解放されないような気がします。
  • したがって、ここ暫らくの間は遠出を差し控えて、いつの日か実行するための「旅行プラン」を練る、つまり時刻表や宿泊所のリストを片手に、ルートや行程表などをシミュレーションする、そんな「心のトリップ」も一つの方法ではないでしょうか。
  • 何度も訪れる風光明媚でのんびりできる、とっておきの場所に行く旅行は、予防薬やワクチンなどの対策が整う時期まで辛抱するのです。
  • プランづくりで、先ず心だけトリップさせて、来るべき機会には心身ともにリゾート感覚に浸る。二度楽しめます。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」は、身近な地域を学ぶために下図のような「3つの領域」からアプローチしています。

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〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「心のトリップ」から、江戸時代の学者で70歳になってから多くの著作を残した貝原益軒が頭に浮かびました。教育書や紀行文、そして人生訓を著わし、晩年の83歳で当時のベストセラー『養生訓』を著わしています。
  • 貝原益軒の『養生訓』は単に健康法に止まらず「心の養生」まで生き方論全般に及んでいます。また、『和俗童子訓』は、発達段階に応じた体系的な教育論の草分けともいわれています。
  • 各地を旅しながらの紀行文も数多く、『南遊紀行』には、楠正行・小楠公のお墓や桃源郷・田原など、当時の四條畷市域の風景もイキイキと描かれています。
  • 余談ですが、貝原益軒は78歳まで「貝原損軒」と称していた号を「益軒」に改めています。易経の「山沢損」と「風雷益」を意識して名乗っていたものと考えます。(「損」と「益」については、そのうち「今日の易占から」に登場するはずです。説明はその際に!!)