易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「時が解決する」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天山遯」の「三爻変」でした。
  • 「遯」(とん)は、危機的な状況に遭遇したときの身の処し方を説いています。
  • 危機的状況も様々ですし、人によって状況の受け止め方も異なりますが、一般論でいえば「危機から逃れる」には、次の3つの方法があります。(危機の状況から、方法を選択する余地のないときもあると思いますが…)

  ①危機の原因・要因を把握して、これに打ち克つ。

  ②その場に立ち止まり、環境・条件が変わるまで耐える。

  ③その場から、直ちに撤退する。

  • 易経の「遯」は、②と③も場合によって危機から逃れる方法として有効であることを示します。②は、よく「時が解決する」といわれるような場合に当てはまるでしょうか。
  • 今日の私の場合「三爻変」ですから、②が選択すべき方法のようですね。何でも「コロナ禍」のせいにしてはいけませんが、お盆とはいえ、現下は墓参りも控え(わが家で心穏やかに祈)るのが賢明かと考えます。
  • 本日(8月15日:終戦記念日)のテーマは、「時が解決する」とします。

 

〇「地域を楽しむ」「観る力を養う」

  • 地域講座・なわて学では、毎年3月「四條畷楠正行の会」が企画・主催する「正行シンポジウム」を共催しています。
  • 8回目となる今年は、残念なことに「コロナ禍」で延期中ですが、小楠公・楠正行ゆかりの地にふさわしい「楠公精神」を伝え続けるイベントとして、近日開催できることを心から願っています。
  • 四條畷には、小楠公墓所と楠正行を主祭神とし、第二次世界大戦前までは参拝客が年間30万人といわれた「四條畷神社」があります。

    f:id:okarina1952:20200815112214p:plain

    四條畷神社本殿
  • 残念なことですが、この令和の時代に「楠公精神」や小楠公・楠正行を知る人は少数派となり、しかも世間一般の認識は、依然として否定的であることが多いように感じます。
  • その理由は、わが国が第二次世界大戦で敗戦を迎えた1945年(昭和20年)を境に、楠木父子と「楠公精神」に対する評価が180度転換し、教科書などからも一掃されたことに尽きるでしょう。
  • 近年の公文書や秘密文書の公開、あるいは近隣諸国を含めた幾つかの書物などを通じて、戦後の学校教育の中では教えられず、また教科書からも読み取れないような史実(真実)が次々と明らかになっています。
  • より正しい歴史認識が国民に広く共有されることと合わせて、楠木父子の生き様と「楠公精神」が素直な形で理解されることを望むのも、「時が解決する」まで待つしかないとすれば、ちょっと残念なことですね。