易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「積小高大」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地風升」の「初爻変」でした。
  • 「升」(しょう)は64卦の中に3つある昇運の一つで、これから着実に芽を伸ばしていくときです。
  • 「初爻変」ですから、良きリーダーとともに目標に向かって進み、「泰(平)」に向います。
  • 本日のテーマは、「地風升」の卦辞から導かれる「積小高大」とします。
  • わが家にある二鉢のサンスペリア(虎の尾)は、土の下に伸ばしている茎から、今年も3本の芽を出しました。

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サンスペリアの若芽

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」は、2015年(平成27年)5月から講座をスタートし、概ね月1回のペースで年間10本の講座を開催、この8月度で43回目というのが現在の到達点。
  • 地域を学ぶ方法論や学んだ事柄の体系化を模索しつつ、独自の「地域学」という高大(?)な目標に向かってコツコツと積み重ねているところです。

 

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「積小高大」から思い起こすのは、今から約00年前の江戸時代に、日本列島をすべて踏査・測量して精緻な「日本地図」を生み出した伊能忠敬の事績です。
  • 忠敬は、55歳の1800年4月19日に江戸から測量の旅に出ました。そして15年の歳月をかけて、70歳となる1815年2月19日に全測量工程を終え、1818年に73歳の生涯を閉じます。
  • そもそも忠敬の目的は、子どもの頃から興味を持っていた天文学を基に、地球の外周距離を計算することでした。
  • わずか70cm足らずの訓練された歩幅で日々約40㎞を踏破し、日本列島全体を測量するという高大な事業を成し遂げるとともに、自らの目的であった地球の外周についても、約4万㎞という数値を驚くべき正確さで導き出しました。
  • 忠敬の死後、弟子たちの手によって「日本地図」が完成されます。
  • まさに伊能忠敬のこうした事績に、「積小高大」の意味するものを大いに観じるところです。