易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「情理を尽くす」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地風升」の「四爻変」でした。
  • 「升」(しょう)のときに心掛けることは、①時を得る ②実力を養う ③後援者を得る の3つ。着実に伸び栄えます。 
  • 「四爻変」ですから、実力が行使できる立場にあっても、謙虚に振舞います。
  • 本日のテーマは、「情理を尽くす」とします。

 

〇「地域を楽しむ」(本日の内容や写真は、四條畷市寝屋川市のホームページから)

  • 大陸の制度にも学びながら、古代から中世後期にかけて行われた土地区画(管理)制度として「条里制」があります。7世紀中頃の645年(大化元年)の「改新」で農地の区画整理が行なわれたのが最初といわれます。(本日のテーマにある「情理」とは字も意味も異なりますが…)
  • 「条里制」は、一辺が360歩(約648メートル)の正方形で区画し、南北に「条」、東西に「里」と称して一区画がさらに36等分に区画され「坪」と呼ばれました。その一辺は60歩(約108メートル)です。
  • 当地域・四條畷の西部市街地に「讃良郡(さらぐん)条里」と呼ばれる条里制の名残があります。
  • 今から8年程前に発掘された「讃良郡条里遺跡」は、四條畷市から寝屋川市にかけて広範囲に広がる遺跡で、縄文時代から江戸時代まで続くムラの跡です。
  • この発掘調査では、2メートル程掘ったところから奈良時代の銅鏡が出土しています。
  • 銅鏡は、当時の朝廷の関係者や王権の有力後援者に与えられる貴重な品物とされていますが、これは海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)という種類で、直径9センチメートル、中央に鈕(ちゅう)と呼ばれるつまみのようなものがあり、そこに鈕孔(ちゅうこう)という紐を通すための穴があって、その周りに獣が4匹描かれ、その外側には葡萄と考えられる文様があります。

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    讃良郡条里遺跡から発掘された「銅鏡」

 〇「観る力を養う」

  • 「情理を尽くす」は、私なりに「人情・事情を考慮して、道理に適うように努力すること」と理解しています。
  • 易経』の「升」卦から導かれる「3つの心掛け」(①時を得る ②実力を養う ③後援者を得る)は、組織の中で実績を挙げて、次第に上級幹部に昇任・登用される人物に求められる要件を端的に説いています。