易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「危・亡・乱を忘れない恒常心」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「雷風恒」の「五爻変」でした。
  • 「恒」(こう)は、平穏で安定しているときですが、マンネリ化が招く心のゆるみには気をつける必要があります。 
  • 「五爻変」は、心を恒常にして大義を見失わないことが大切ですね。
  • 本日のテーマは、「危・亡・乱を忘れない恒常心」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 日本書紀』に記されている歴代天皇の中に、在位の期間が長くかつ謎の多い第26代継体天皇がいます。
  • 第25代武烈天皇崩御後、後嗣不在の状況にあって急遽クローズアップされたのが、応神天皇の五世孫で福井にいた「男大迹(オホド)王」<後の継体天皇>でした。
  • 継体天皇も最近の調査研究成果から、その事績が再評価されつつある人物の一人です。
  • 当地・四條畷は、わが国の馬文化発祥の地であり、継体天皇の即位に至る経緯に深くかかわった人物、河内馬飼首・荒籠(かわちうまかいのおびと・あらこ)が活躍した頃(6世紀初めの古墳時代)の発掘史料も出ています。
  • 馬は、当時すでに貴重な戦略資源になっていたようで、軍馬の供給を通じて信頼関係のあった河内馬飼首・荒籠から届けられた情報で、「男大迹(オホド)王」<後の継体天皇>は即位することを決意したことが、『日本書紀』に臨場感のある表現で記されています。

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    本当は継体天皇陵といわれている「今城塚古墳」(高槻市

 〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「危・亡・乱を忘れない恒常心」から、『易経』の繋辞下伝にある名言をご紹介します。
  • この部分は孔子が語ったとされているようですが、原文はもちろん漢文です。口語訳(丸山松幸訳『易経』より)を次に掲げておきました。

「安泰を過信していると、危機に陥る。順境に慢心していると、滅亡を招く。治安の夢にふけっていると、争乱が起こる。君子は安泰のときでも危機を忘れず、順境にあっても滅亡を忘れない。治安にあっても紛争を忘れない。それゆえ小はわが身を、大は家・国を保つことができるのである。」

  • 過信や慢心、そして平穏で安泰のときに訪れる心のゆるみは、「危・亡・乱」を招く怖れがありますね。