易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「ソフトパワーの可能性」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風天小畜」の「五爻変」でした。
  • 「小畜」(しょうちく)は、力のない者が何とか「止め・蓄え・養う」状況です。ここは、文徳を磨いて情報発信戦略を練ることですね。 
  • 「五爻変」は、身近な人々と共に、持てる資源を活かします。
  • 本日のテーマは「ソフトパワーの可能性」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • ここでは、その自治体が持つ力を2つの指標、つまり団体の規模(人口・面積)や財政力というハードパワーと政策発信力などのソフトパワーという視点から捉え、特にソフトパワーに焦点を当ててみましょう。
  • 「ブランド総合研究所」が、全国自治体の魅力度などを評価・ランキングして毎年発表する『地域ブランド調査』というデータもありますが、自治体の「ソフトパワー」を客観的な指標で定義したものは見当らないように思います。
  • そこで私なりに、A.地域政策の発信力 B.内外の人々を呼び込む観光力 C.共感・信頼を得られる文化力 という3つの〝力〟から、四條畷市という自治体のソフトパワーを評価してみました。
  • 潜在的な可能性(期待度)を含めて、3段階(強・中・弱)で評価すると、A.地域政策の発信力:弱 B.内外の人々を呼び込む観光力:中 C.共感・信頼を得られる文化力:強 といったところです。
  • ちなみに昨年の3月に、市制施行50年を記念して市民の投票で決定された、市の「ブランドメッセージとロゴマーク」は、以下のとおりです。

 四條畷市は、まちと自然、人と人とが

 ほどよい距離で のびのびと過ごせるまち。

 「市全体」が「自然体」の四條畷市で暮らしてみませんか。

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四條畷市制50周年記念ロゴ

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマにある「ソフト・パワー」の概念は、米国のクリントン政権において、国家安全保障会議NSC)議長や国防次官補などを歴任した、ハーバード大学大学院ケネディスクール教授のジョセフ・ナイ氏が提唱したものです。
  • 「ソフト・パワー」とは、「国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることにより、国際社会からの信頼や発言力を獲得する力」とされています。
  • ソフト・パワーは、(1)文化力 (2)政治的な価値観 (3)外交政策 という3つの基本的な要素で構成されています。
  •  昨今の国際社会では、より効果的なコロナウイルス対策への協力など、ソフトパワーに期待される課題が数多くある一方で、米中関係をはじめとして、やはり現実の軍事力や経済力等のハードパワーにモノをいわせる状況も目立ちます。
  • 高度な情報ネットワークや感染症によってもたらされる新たな地球社会の下、改めて人々の心に訴えかけ、文化的に魅了し、そして互いの理解と共感を醸成するソフト・パワーが重んじられることを願うものです。