〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「坤為地」の「三爻変」でした。
- 「坤」(こん)は、大地のような包容力で何事も実現させます。
- 「三爻変」ですから、力を温存しながら完遂・完成することに集中します。
- 本日のテーマは、「地道な快挙」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 18世紀末から19世紀の初め、江戸時代の後半の大坂に「橋本宗吉」という蘭学者がいました。かの緒方洪庵の「適塾」が開かれる以前です。
- 橋本宗吉は、電気(当時の言葉で「エレキテル」)の原理を解説しただけではなく、泉州佐野で(弟子の中喜久太が)松の木を使って雷から電気を取る実験や蓄電池の原型のような「ライデン瓶」で百人余りの子どもに感電を体験させる実験、そして焼酎に火をつける実験、さらに電気ショックでカエル・ネズミ・スズメなどを気絶させる実験、あるいは静電気で紙人形を踊らせる実験など、様々な実験を行ったことが記録されています。
- 「エレキテル」といえば江戸中期の平賀源内を思い浮かべますが、電気に関して実証的な実験と合わせて学術的研究を地道に追求した橋本宗吉こそ、「電気科学の祖」と呼ぶべき存在かもしれませんね。
〇「観る力を養う」
- 昨日の12月8日、JAXAの惑星探査機「はやぶさⅡ」が、小惑星リュウグウから岩石採取にチャレンジした成果であるカプセルが「無事に宇宙科学研究所に届けられた」という報道がありました。
- 6年という年月をかけ、52億㎞を往復した宇宙飛行には、数えきれない高度な技術集積とその組織的な集中・制御・統制が不可欠でしょう。その中には、イオンエンジンを持続させるなど、蓄電技術等々も絶対に必要です。
- 「地道」とは、手堅く着実に物事をすること。地味でまじめなこと。また、普通の速さで歩くことや馬を普通の速さで進ませること(なみ足)を意味します。
- そして「快挙」とは、胸のすくような、すばらしい行為、痛快な行動のことを指します。
- 「はやぶさプロジェクト」の快挙は、それこそ長年にわたる関係者の「地道な努力と緻密なチームワークの賜物」以外の何物でもないでしょう。