〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「山天大畜」の「初爻変」でした。
- 「大畜」(だいちく)は、稔りあるとき。アイデアに一層の磨きをかけます。
- 「初爻変」ですから、現在地に止まって、地力を養います。
- 本日のテーマは、「郷学(ごうがく・きょうがく)を興す」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 藩校などの地域における武士のための教育機関をルーツとする、いわゆる「郷学」と総称される学校は、江戸時代から明治初年の頃まで、全国に1000余校あったとされています。
- その成立時期は、明治初年に集中しているようですが、当時設立された「郷学」あるいは「郷学校」は、1872年(明治5年)の「学制」施行に先立って初等教育の普及を担い、その後多くが小学校に転換しています。
- 当地域・四條畷に関しては、その伝統が以下のように、今の小学校に引き継がれているようです。
堀溝(ほりみぞ)郷学校 ⇒ 寝屋川市立南小学校
堀溝郷学校支校 ⇒ 寝屋川市立東小学校
堀溝郷学校田原出張校 ⇒ 四條畷市立田原小学校
- また、四條畷における最初の私立学校は、1926年(大正15年)に牧田宗太郎・環兄弟によって設立された「四條畷高等女学校」(現在の「四條畷学園)です。宗太郎氏は、旧制府立四條畷中学校の三代目の校長でした。
- その建学の精神は、当地域ゆかりの武将:小楠公・楠正行の母・久子の方に対する「感謝と敬愛の念」にあることから、四條畷神社に近い当地に創設されたのです。
- 今日の「四條畷学園」は、JR学研都市線・四条畷駅前の四條畷市と大東市の境界に拠点を置き、幼稚園から小・中・高等学校、そして短期大学・大学まで設置・運営する学校法人となっています。
〇「観る力を養う」
「郷学とは、郷土の学を興す、ついては郷土の先賢を顕彰して、その学問・業績を郷土の人々に回復させることである。」
「日本いたるところに名君やら賢宰やら名僧・碩学・篤行の士、いろいろある。これらの人々が終戦後全く埋没し顧みられないでいる。」
「この人々を掘り出すことが、何よりも一番日本人の歴史的・精神的復活に血を通わせることになる。」
- 後世に生きる人々が、地域にゆかりのある先人の学問・業績をしっかりと掘り起こし、それらを礎として現在をたくましく生き抜き、また、より豊かな未来を築いていく糧とすることの大切さ、これを安岡氏は説いているわけですね。