易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「まじめ(真面目・間締め)」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢地萃」の「初爻変」でした。
  • 「萃」(すい)は、集合。寛大な心で、人々が集える場と機会を大切にします。 
  • 「初爻変」ですから、誠意を尽くして協力を求めると応じてもらえます。
  • 本日のテーマは、「まじめ(真面目・間締め)」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの人物、安岡正篤氏の事績を紹介している「安岡正篤記念館」が(以前にも書きましたが)埼玉県比企郡嵐山町にあります。
  • 同館のホームページによれば、その建設の経緯が以下のとおり記されています。

「一世の師表・天下の木鐸と仰がれる安岡正篤先生の修己治人の足跡を明らかにし、先生の思想・学問・事績等の諸資料を保存して、幾久しく流風余韻を偲び、先生の人と学を後世に伝えるために、平成3年、かつての日本農士学校の跡地、埼玉県嵐山町の財団法人郷学研修所(当時)の敷地内に建設された。」

  • さらに、安岡氏のことについては、「生前はほとんど表に出ず、知る人ぞ知る存在だった。しかし没後、著書や講演録が相次いで出版され、30年たった今でも、己の生き方や国の在り方を真面目に考える人々に熱く支持され、深い感動と人生の指針を与えている。」と讃えます。
  • また、今年の2月には、同館の運営主体である「公益財団法人 郷学研修所・安岡正篤記念館」の理事長として、安岡氏の孫にあたる安岡定子氏が就任しています。
  • 安岡定子氏は、ラジオ放送や子どものための論語教育など各方面で活躍されていますが、そのホームページで、祖父・正篤氏の思い出の一端を次のように述べています。

「気難しい思想家・漢学者というイメージがあるかもしれませんが、家庭では大変穏やかで寡黙な人でした。私が学生だった頃には、書庫で大漢和辞典が引けるようになるまで、気長につき合ってくれました。 20余年間一緒に暮らしたことが、今の私に大きく影響していると感じています。」

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安岡定子氏のホームページから

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「まじめ(真面目・間締め)」について、その意味から観てみました。
  • 辞典類によると、「まじめ(真面目)」とは、「嘘やいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。」、あるいは「真心のあること。誠実であること。また、そのさま。」と説明されています。
  • 語源的には、「まじ」な目:「しきりに目をしばたたかせて真剣に向き合うさま」から由来しているといわれます。
  • 「真面目(しんめんもく・しんめんぼく)」とも表現しますが、ほぼ同様の意味で使われています。
  • 臨済宗の禅僧で芥川賞作家の玄侑宗久氏は、白隠禅師の言葉「動中の工夫、静中に勝ること百千億倍」を解説する中で、「まじめ」も禅を背景にした言葉であると指摘し、「今している作業に没頭し、妄想の入り込む隙間のない状態を本来『まじめ(間締め)』という。」と語っています。(『禅的生活』2003年ちくま新書刊)