易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「耳順」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢雷髄」の「二爻変」でした。
  • 「随」(ずい)は、自分の役割・使命に従って動きます。 
  • 「二爻変」ですから、正道を忘れずに、従うべきものに従います。
  • 本日のテーマは、「耳順」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷の東部・北生駒山系には、かつて『成人教学研修所』という施設がありました。(残念ながら、平成20年頃に廃止されています。)
  • この施設が当地に創設された趣旨が、以下のとおり記されています。(当時の公式ホームページから)

緑に包まれた環境、人が人と成るための学び舎:建国の歴史を秘めた金剛生駒国定公園室池に隣接する静寂な山中にあり、空気は澄み、清水は滾々と湧き出る、四季を通じての景勝の地です。この山は別名『有源山』と呼ばれています。近くの尾根の国旗掲揚台からは、小楠公ゆかりの飯盛山を指呼の間に望み、大阪平野を眼下に見おろすことができます。」

「成人という言葉には、二つの意味が考えられます。一つは既に成人している、即ち大人という意味です。もう一つは人と成る、立派な人間になる、人間らしい人間になるということです。今日の道義的精神が喪失し、頽廃しつつある日本の社会において、単に職業人をつくるという手段的な教育ではなく、生涯を通じて人間の本質、本領を育て、訓練して、それぞれの立場において一隅を照らし、時局の要請に応え得る人物を養成する目的を以て『成人教学研修所』と安岡正篤先生が名づけられました。」

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「耳順」について、取り上げてみました。
  • まず語源は『論語(為政)』の「六十而耳順」(読み下し文:「六十にして耳に順う」)からとされ、その意味は「品性の修養が進み、他人の言葉を素直に聞き容れることができ、何ら差し障りも起こらない境地」という意味から、「還暦」とともに60歳の異称として用いられます。
  • さて、先述の『成人教学研修所』の施設群の中に、「耳順洞(じじゅんどう)」という八角堂がありました。
  • 「囲炉裏を囲んで素直な心で語り合えるようにと耳順洞(耳したがう)と名付けられました。」と記されています。(当時の公式ホームページから)

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    耳順洞」(当時の公式ホームページから)
  • 人生100年時代」ともいわれる現代の平均寿命からすると、かつて60歳を指した「耳順」は、後期高齢に入る75歳前後に相当するかもしれませんが、「他人の言葉を素直に聞き容れる態度」は、年齢に関わりなく大切なことですね。