易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「柔よく剛を制す」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風天小畜」の「初爻変」でした。
  • 「小畜」(しょうちく)は、「柔能制剛」:柔よく剛を制す。微力でも周囲の助けを得て物事を治めていきます。 
  • 「初爻変」ですから、自分の信念を固く持って、今は地道に努力します。
  • 本日のテーマは、「柔よく剛を制す」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • このところ昼間のゲームでは、「負けなし」の阪神タイガースです。
  • まず、試合の流れをつくる先発投手陣の安定度が高いことは、その大きな要因です。
  • 例えば、入団12年目となる秋山投手は、5/26のロッテ戦で8回を1失点で投げて4勝目、という活躍ぶりです。
  • 秋山投手は、球速が140㎞台ですから剛速球はありません。まさに「柔よく剛を制す」る制球力に素晴らしいものがあります。また、ホームランでもバントでも打てるところが頼もしいですね。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「柔よく剛を制す」について、出典などをひもといてみました。
  • この言葉は、中国の兵法書武経七書』の中に、『孫子』や『六韜』とともに収められている『三略』から引かれています。
  • この書は、漢の高祖・劉邦に仕えた軍師・張良が、老人より渡されたとされる兵法書で、(原文はもちろん漢文ですが)以下に、その読み下し文を抜き出しました。

「軍しんに曰く、『柔能く剛を制し、弱能く強を制す』と。柔は徳なり、剛は賊なり。弱は人の助くる所、強は怨みの攻むる所なり。」
「柔は設くる所あり、剛は施す所あり、弱は用うる所あり、強は加うる所あり。
この四者を兼ねて、その宜しきを制す。」

  • やはり原文には、奥深い極意が込められているように思います。
  • 柔道の世界でよく耳にする言葉でもありますが、「柔・弱」と「剛・強」のバランスや活かすタイミングが大切であり、「しなやかなものは、一見弱そうでも、強く剛直な相手を上手く逸らして、結果的には勝利を得ることになる」ということですね。