〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「雷沢帰妹」の「初爻変」でした。
- 「帰妹」(きまい)は、アンバランスな関係にあり、自分の立場・役割・出番をわきまえて行動します。
- 「初爻変」ですから、誠実にサポート役を務めます。
- 本日のテーマは、「立場・役割・出番」とします。
〇「地域を楽しむ」
- コロナ禍で1年繰り延べられた「2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会」は、開会まであと2週間余りとなりました。
- あとは「無観客」を含めて、観客・入場者の取扱いをどうするかという意思決定が残っています。
- 世界的な感染症の蔓延という非常事態が、関係者間の「立場・役割・出番」を複雑な状況に至らしめた主因であるわけですが、この大会の準備・運営組織である「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」が、事実上、IOC(国際オリンピック委員会)、JOC、日本政府、開催都市(東京都)の4者で構成されていることも、(事の重大性もさることながら)その意思決定に手間暇がかかる一因になっているように感じます。
- さて、4年後の2025年に大阪・夢洲で開催される「大阪・関西万国博覧会」の受け皿の方は、どのような組織になっているのでしょうか。
〇「観る力を養う」
- 今日は、オリンピックと万博(登録博)それぞれの受け皿組織の位置づけや性格から、関係者の「立場・役割・出番」の違いについて考えてみました。
- まず、各組織がスタートすることとなった経過を比較してみました。
- 「2020東京オリンピック」は、2013年9月7日、ブエノスアイレス(アルゼンチン)で開催された第125次国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年大会の開催都市が東京に決定。
- 「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」は、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)と東京都により2014年1月24日に一般財団法人として設立され、2015年1月1日付で公益財団法人になりました。
- 同「組織委員会」は、JOC、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会、日本パラリンピック委員会(JPC)、東京都、政府、経済界、その他関係団体と共にオールジャパン体制の中心となり、大会の準備及び運営に関する事業を行う組織とされています。
- また「2025大阪・関西万博」の受け皿組織である「2025年日本国際博覧会協会」は、国・経済産業省のホームページ等で、次のように掲示(説明)されています。
- いずれも4~5年に1回開催される一大国際イベントの受け皿組織ですが、団体の位置づけ・性格に関していえは、「万博協会」の方は、法律に根拠を持ち、政府・経産省主導の民間・自治体関係者も参画する公益団体であるという点で、オリンピックの「組織委員会」とは異なっているようです。
- そもそも万国博覧会は、国際博覧会条約によって、1851年のロンドン博から人々の教育・啓発を目的に始められ、「複数の国が参加した、公衆の教育を主たる目的とする催しであり、文明の必要とするものに応ずるに人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは複数の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう。」と定義されています。
- このように万博は、国際法と国内法を根拠とし、その時々のメインテーマを設定して企画・運営されていることから、本部であるBIE:博覧会国際事務局の関わり方なども、オリンピックとは少し趣を異にしているのかもしれません。